産後や加齢で変化する性欲の正体
結婚生活が長くなれば、夫婦の関係性が「男と女」から「家族」へと変化するのは自然な流れだ。
特に子供が生まれると、女性の体は育児モードに切り替わる。
ホルモンバランスの変化により、自身の体を「母親」として認識するようになると、夫からの接触を生理的に受け付けなくなる現象は多くの女性が経験している。
これは生物学的な防衛本能に近いものであり、決して愛情がなくなったわけではない。
しかし、一度「したくない」というスイッチが入ると、それを再びオンにするのは容易ではない。
セックスレスはもはや日本のスタンダード
現在の日本では、セックスレスの夫婦が半数を超えているというデータも存在する。
共働き世帯が増え、日々の仕事や家事、育児に追われる中で、睡眠時間を削ってまで性生活を優先する余裕がないのが実情だ。
夜になれば一刻も早く眠りたい、あるいは一人でスマホを見てリラックスしたいと願うのは、現代人としてごく普通の欲求と言える。
「レスであること」を異常事態と捉えすぎると、自分を責めることになり、余計に精神的な負担が増えてしまう。
夫の誘いが苦痛に変わるメカニズム
夫から誘われること自体がストレスに感じる女性は少なくない。
断る際につきまとう罪悪感や、断った後の気まずい空気を避けたいがために、義務感で応じてしまうケースもある。
だが、心が伴わない行為を繰り返すと、相手への嫌悪感がさらに増幅する。
スキンシップのゴールが必ずしもセックスである必要はない。
手を繋ぐ、隣に座る、マッサージをするといった、性交を伴わない親密さを構築することが、レスのストレスを軽減する鍵になる。
割り切りか、改善か、それとも別道か
夫婦の数だけ解決策は存在する。
「もう性生活は卒業したもの」と割り切って、趣味や仕事に没頭する夫婦もいれば、外に癒やしを求めるセカンドパートナーという選択をする者もいる。
大切なのは、夫と現在の不満や違和感について、どこまで本音で話し合えるかだ。
もし、話し合いすら苦痛であり、夫との共同生活自体に限界を感じているのであれば、それはレスの問題だけではなく、夫婦の信頼関係そのものが崩れている可能性がある。
自分を責めずに「今の心地よさ」を優先する
世間の「仲良し夫婦」のイメージに縛られる必要はない。
セックスをしないからといって、夫婦の価値が下がるわけではない。
まずは自分が心身ともに健康で、リラックスして過ごせているかを最優先に考えるべきだ。
無理に自分を奮い立たせて「妻の義務」を果たそうとするよりも、今の自分が何に心地よさを感じ、何に不快感を抱いているのかを整理することが、心の平穏を取り戻す第一歩となる。
セックスレスに関するリアルな口コミ
子供が生まれてから、夫を異性として見られなくなりました。触られるだけでゾワッとしてしまうので、今は寝室を分けて平和に過ごしています。レス歴5年ですが、これが私たちの普通です。
以前は無理に応じていましたが、ストレスで体調を崩しました。勇気を出して「したくない」と伝えたら、最初は揉めましたが、今は理解してくれて友情のような関係で安定しています。
周りのママ友と話すと、実はほとんどがレスだと知って安心しました。テレビやSNSの情報はキラキラしすぎているだけで、現実はこんなものかなと割り切っています。
夫のことは人間として大好きですが、夜の営みだけはどうしても受け入れられません。外でデートをするのは楽しいけれど、帰宅してからの「誘い」の気配を感じると一気に冷めてしまいます。
仕事が忙しすぎて、そんな体力が残っていません。お互いに「疲れてるよね」と合意の上でレスなので、不満はありません。性欲よりも睡眠欲が勝ってしまうのが40代のリアルです。


